統合失調症に対する差別や偏見について

統合失調症に対する差別や偏見について、今回は書こうと思います。現在、一部の人がネット上で統合失調症などという病気は存在しないなどといっています。そして、統合失調症は詐病であるといっています。しかしながら、今現在、脳科学が進んできたおかげで、fMRIレベルでの脳スキャンではなく、特定の神経伝達物質のみにフォーカスした脳スキャンまでも可能になっているのです。

その結果、統合失調症の人の脳では特にグルタミン酸(NMDA)受容体が機能不全を起こしているということまでも理解されるようになってきました。(fMRIなどよりも最先端の技術が存在しています。たとえば、特定の神経伝達物質の脳内での動きをマーキングする技術です。)

こうした事実があるにもかかわらず、統合失調症など存在しないと嘯くひとがいるのは、おそらく意図的なビジネスで、そのような発言をしているのだと思われます。要するに、炎上商法というやつです。

あえてそうした過激で意表を突いた発言をすることで、それによって、世間から注目を集めることができます。そして、注目を集めることに成功すれば、知名度ができますので、より効率的に集客、宣伝することができるであろうと容易に推測できます。

ただし、そういった間違った言動、自分の思い込みを社会に流布させることによって、統合失調症で苦しむ患者の方々に多大な苦しみ、差別や偏見を植え込むことになっているということをそういう発言をする人間は気づいていないのでしょう。あるいは、確信犯でやっている可能性もあります。

統合失調症という病の深刻さは、実際に精神医療の臨床に立つ、精神科医や看護師の方々はよく理解しています。

だから、このような発言はこうした人たちからはほとんど聞かされない。

ところが、別畑のド素人が勝手に専門家面し、口をあれこれ出す。臨床を知らない、学術的見識も一切ない、ただ単にその界隈の有名人が騒いでいる内容を鵜呑みにして、それをそのまま拡散しているだけの人々たち・・・・・・。
自分自身の思考力がない、羊のような人々。

まさに彼らは裸の王様に従う奴隷の如くです。

私は統合失調症の人に直に接してみてわかったことがあるのですが、彼らとは話が通じなかったりすることが多いのです。何を言っているのか、何を見ているのか、わからない。アメリカでこのような人たちを数多く見てきました。そして、このような人が食を失い国から保護を受けることもなく、路頭に迷い、苦しんでいるという実情があります。

私は統合失調症は存在しないなどということを抜かすような人間には、科学雑誌や国際論文をもっと読んでみなさいと言いたいと思います。

統合失調症の病状の証拠など山ほど存在しています。脳画像レベルでの病変や特定の遺伝子のエラーによって、統合失調症が生じるというエビデンスがより容易に収集できるように既に科学の分野では、なってきているわけです。

参照:
https://www.nature.com/articles/4001558
https://www.nature.com/articles/s41588-018-0059-2

統合失調症を克服

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